令和5年度試験に合格したので、私が知りたくて日々検索していた使用教材や模試の結果などをまるっと紹介する。
ちなみに得点は198点(択一内訳:基法 1/2・憲法 2/5・行政 13/19・民法 8/9・商法 4/5)だった。
前提として、法学ほぼ初学(仕事で若干行政法の知識あり)のフルタイム会社員で、土日祝休み残業ほぼ無し。宅建を10年前に受けて不合格だった過去あり。
やったこと
・令和5年1月末から学習スタートし、総勉強時間は732時間
・肢別ぐるぐる教を信じてたけど、択一のみで180点越えを目指すには肢別だけでは厳しいと思う
ちなみに憲法13周、行政法17周、民法16周、商法8周した(5回連続で正解しても6回目で間違えることがあったため、間違った問題だけでなく毎回すべて解いた。また、間違った問題に付箋を貼って模試・本試験の直前に確認してた)
・LECの全7回模試パックを会場受験(模試後にもらえるテキストが過去問ではカバーしきれない判例等載ってて役立った)
やらなかったこと
・判例集の購入
逐一ネットで検索して解説や動画を見ていたけど、判例の結論を覚えるだけじゃなく、もう少し深掘りして判旨まで理解してたら点数アップしたのかもしれない。深く掘りすぎるのも危険だからこのあたりの匙加減は難しいな〜と思う。(よく見ていた動画:行政書士独学サポートチャンネル/行政書士独学応援チャンネル/ゆーき大学/行書塾 すべて無料部分のみ)
月別学習内容
月ごとに勉強内容や模試の結果を羅列していく。Study Plusのスクショを貼り付けるのでテキスト等は画像参照。
1〜2月
合格革命のテキストを一読し、何も分からないまま肢別と過去問アプリをひたすら解いた。上の画像にはないけど「行政書士試験六法 2023年版」も購入し、1問解くごとに条文をチェックして出題されてる箇所にマーカーを引いた。まとめノートを作ったりはせず、肢別問題集と六法の余白に殴り書きしてた。
肢別をやっていると4周目あたりで急に理解できるようになり、さらに7周目くらいでも知識の点と点が結びつく感覚があった。
3〜4月
肢別を2周した段階で、テキストをいくら読んでも民法が理解できず「スー過去 民法」を導入。解説が分かりやすく、おかげで得点できるようになった。(最終的に「スー過去 民法」は7周くらいした。)
「合格道場」は無課金で過去問のみ閲覧。司法書士用の会社法テキストは一読したものの効果を得られず、時間を無駄にしたかもしれない。
隙間時間学習用のアプリを「過去問」から「秒トレ」に変更。「秒トレ」は肢別問題集にない設問や条文穴埋め要素もあるのでやり始めてから伸びを感じた。憲法・行政法・民法・商法は全問課金。
5月
LECの模試が7月からスタートするので、それまでにひととおり完成させようと記述の学習をスタート。結果的に記述を得点源にできなかったので、根本を理解しきれてなかったんだろうな……このあたりは通信講座などで強化すべきだったのかもしれない。
この頃から、仕事中暇なときは自作の憲法穴埋め問題(ワードに全文貼り付けてキーワード部分を黒塗りしたもの)を眺めてた。
6月
7月開催の到達度確認模試までに「みん欲し 過去問」5年分を1回ずつ解いた。肢別でやったことある問題が出るから当然正解できてしまうため、自分の実力が分からず不安になる。過去問5年分は最終的に2回ずつ解き、直前期に間違った問題だけ1回復習した。
6月からは職場の昼休みに20分間「行政書士試験六法」の行政法を素読してた。条文のほかに判例や過去問も載っているので役立った。
7月
到達度確認模試は難易度が低いので、正直受けなくても良かったと思う。ただ、試験後にもらえるテキストに助けられたのでそのためだけに受ける価値はあるかも。
Study Plus上の『模試』の項目は、LEC模試を解いてる3時間・復習・もらったテキストを使用した勉強がコミコミになってる。なお、復習はオンライン講義を1度聞き、次の模試の前日に間違った問題だけ目を通してた。模試の復習に時間をかけすぎるとLECの出題傾向に強いだけになってしまう気がするので、出題元の法令・判例や問われ方を把握することに注力した。
8月
一般知識が不安になり「ニュース検定テキスト」を読み始める。あまり得点に結びついたとは思えず、後述の「一般知識が得意になる本」をやってから安定して10問取れるようになったので断然そちらがおすすめ。
9月
模試では毎回30〜40分時間が余っていたので、解く順番の入れ替えや時間配分を考えることなくマイペースに解き進めていた。(順番入れ替えてマークミスするほうが怖かった。)しかし本番は憲法・行政法に時間かけすぎて多肢選択まで解き終わった時点で残り40分を切っており、記述と一般知識をじっくり取り組めず見直しもできなかったので、ちゃんと考えておくべきだったと思う。
一般知識で足切りになり、大焦りして「一般知識が得意になる本」を追加。また、NHKの「時論公論」という10分番組が政治経済に関する時事の大枠が掴めて良かった。毎朝身支度しながら聞き流してた。
勉強の主軸を肢別に傾けすぎて基礎が疎かになっているのを感じたので、「合格革命」テキストをイチから読み返した。
10〜11月
一般知識強化の効果が出始めたものの、相変わらず記述の点が取れず苦戦。『独学応援チャンネル』佐藤氏のnote(行政法の記述予想論点総まとめ)を購入したところ、記述だけでなく択一のポイントも押さえられてて助かった。「みん欲し 記述問題集」は最終的に5周くらいしたけど、掲載されてる問題のうち3割くらいしか完答できるようにならなかったと思う。
ヤマ当て模試 第2回が終わってから、総仕上げとして肢別等で間違え続けている問題や暗記したい項目(行政法の準用とか)をルーズリーフにまとめ始めた。このノートは試験まで毎日1周して、本試験当日の午前中も見返した。
急に不安が募ってきて、10月末にTACの市販模試も購入。試験前日に解いたら160点代しか取れなくてメンタルガタ落ちしたので、やらなきゃ良かったなと思ってる。
効果を感じた教材ベスト3
テキスト・肢別・六法は除外して、得点に結びついたと思う順
①スー過去 民法
②秒トレ(特に行政法)
③一般知識が得意になる本
記述回答内容
上記の回答で32点だった。問44は被告と送り仮名誤り、問45・46は根拠が間違ってるのにしっかり部分点付けてくれた模様。
一喜一憂したくないので予備校の採点サービスは申し込まなかった。
勉強時間について
1日あたり2〜2.5時間で、休日も概ね同じペースで取り組んだ。YouTubeの勉強系Vlogでは休日に10時間くらい勉強する方もいるけど、私はむしろ休日のほうがやる気が出ず昼過ぎまで寝たりして、平日より勉強時間が少ないこともあった。
夏以降の平日は、出勤前に40分(「みん欲し 記述式問題集」の記述3問・多肢選択3問)、昼休み20分(行政法条文素読か秒トレ)で就業までに1時間の勉強時間を確保。
家では寝てしまうので、最寄駅のカフェやマック・ファミレス等を梯子して1.5〜2時間ほど勉強してから帰宅。余力があるときは、湯船に浸かってる15〜30分間スマホで秒トレをしていた。
夕食がファストフードばかりになったことと睡眠不足が原因なのか、6月ごろ下の毛に白髪が1本生え、7月にもう1本増えて未だ元に戻らない。頭髪すら1〜2本しかないのに。大きな犠牲を払ってしまった……